歯周病

歯周病

歯周病について

{歯周病ってどんな病気?}

歯周病とは、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患です。歯と歯肉の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し(歯垢の蓄積)歯肉の辺縁が「炎症」をおびて赤くなったり、腫れたりします。(痛みはほとんどありません)

そして、進行すると歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなり、歯を支える土台(歯槽骨)が溶けて歯が動くようになり、最後は抜歯をしなければならなってしまいます。

 

簡単なセルフチェックをしてみてください。

□朝起きた時に口の中がネバネバする

□ブラッシング時に出血する

□口臭が気になる

□歯肉がむずがゆい、痛い

□歯肉が赤く腫れている(健康的な歯茎はピンク色で引き締まっている)

□固いものが噛みにくい

□歯が長くなったようなきがする

□前歯が出っ歯になったり、歯と歯の間に隙間がでてきた。

食物が挟まる。

 

※上記の項目1~3つあてはまる

油断は禁物です。ご自分および歯医者で予防するように努めましょう。

※上記の項目4~6つあてはまる

歯周病が進行している可能性があります。

※上記の項目全てあてはまる

歯周病の症状がかなり進んでおり、重度です。

 

歯周病を引き起こす直接的因子

・プラーク

・歯石

・食片圧入(歯と歯の間に食べ物が挟まること)

・親知らず

・不適合な修復物

・咬合性外傷

・歯ぎしり

・喫煙

・歯列

・咬合、歯の形態、口腔前庭、小帯付着異常

 

 

歯周病の治療の流れ(当院)

Step1 症状の検査

プラーク(歯垢)、歯石の付着確認を行います。

プローブと呼ばれる器具を用いて、歯と歯茎の間の「歯周ポケット」と呼ばれる溝の深さ、出血の有無、歯のぐらつき(動揺度)を測り、歯肉炎、歯周病の状態を検査します。

歯周ポケットの深さが3mm以下であれば正常で軽度、4~6mmでは中程度、7mm以上は重度の歯周病を示します。

 

Step2 歯茎より上の歯石除去(スケーリング)

表面上の歯石除去を行います。歯茎よりも上にあるプラーク(歯垢)と歯石の除去をスケーリング」と言います。回数は、患者様の歯石の付着度合いにより異なります。

 

Step3 検査(2回目)

スケーリングの後一週間ほど開けていただいて、歯茎がどのくらい反応しているかもう一度歯茎の検査を行います。1回目の検査では、1本の歯に対して歯周ポケットが1番深いところの1点のみでしたが、2回目はより詳しい6点で検査を行います。

 

Step4 歯茎の中の歯石の除去(SRP)

歯と歯茎の間に潜り込んでできている歯石の除去をSRPといいます。

2回目の検査結果に沿って、ポケットの深いところの歯茎の中の歯石の除去を手作業で行います。回数は患者様のポケットの深さや、歯石の付着具合により異なりますが、通常6ブロックに分けて行います。こちらは、厚生労働省が定めたルールにのっとり、地域によって施術回数は異なります。ひらい歯科クリニックが定めた回数ではございません。

 

Step5 検査(3回目)

手作業での歯石の除去が終わったら、2週間あけていただいて歯茎がどのくらい反応したか最終検査をします。

 

Step6 定期健診

日々のご自身のお手入れと定期的な健診が歯周病の進行を防ぎます。

 

 

そのほか、歯周病重度の方で外科処置が必要な患者様には、外科処置を行います。

大切なのは予防、診断、治療、メンテナンスです。

歯周病が気になる方はご気軽にご相談ください。