自分の歯を残すことのメリット

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自分の歯を残すことのメリット

自分の歯を残すことのメリット

 

「なぜそんなに自分の歯にこだわらなければいけないの?」という方もいるのではないでしょうか。

これは歯を失わないとなかなか実感できないことかもしれません。

自分の歯を残すことのメリットはたくさんありすぎて、ここですべて紹介することはできませんが、代表的なものをいくつかご紹介します。

「自分の歯で噛む」ことのメリット。

・バランスの良い食事を摂れる

野生の動物の多くは歯を失うと食べ物を咀嚼できなくなって、死んでしまいます。

人間は調理によって歯がなくても食べられる柔らかい食事を作ることができますが、歯がそろっていて「なんでも食べられる人」と比べれば、バランスの悪い食事(栄養不良)に陥いりやすいといえます。

・認知症の予防

顎と脳は太い血管でつながっており、よく噛むことで脳への血流量が増えることから認知症の予防になるという報告もあります。

・食べ物をおいしく食べられる

「いざとなったら、入れ歯やインプラントがあるじゃない」という考え方もあるでしょう。

しかし、天然の歯と人工の歯では感覚が異なります。例えば、入れ歯はおせんべいなど硬いものが食べにくいだけでなく、熱さが口内に伝わりにくく、自然の食感、おいしさを感じるのはなかなか難しいものです。

歯ざわりや、歯ごたえを感じるのは歯と歯槽骨の間にある歯根膜の働きによります。

おいしく食べられるのは歯根膜のおかげで、これは天然の歯にしか存在しません。

インプラントは顎の骨にしっかりと金属を埋め込むので強い力に耐えられ、噛む感覚は自然の歯に近いと言われます。しかし、歯根膜がないので、嚙み心地は天然歯にはかなわないのです。

・発声、発音

歯は、発声や発音にも深くかかわってきます。歯を一本でも失うと、しゃべりにくくなることがあります。

いかがでしょうか。年をとっても、自分の歯でかめるということは、想像以上に幸せなことなのです。ぜひ、歯周病やむし歯などには注意し、今ある歯をこれ以上、失わないように大事にしていただきたいと思います。

北欧スウェーデンでは予防歯科を受診することを義務化した結果、虫歯や歯周病が圧倒的に減り、80歳ですべての歯が残っている高齢者がたくさんいるのです。

日本では約7割の人が歯を失う原因である歯周病に罹患しています。ケアができればたくさんの歯を残せます。

当院では定期健診を3か月に一度させていただいておりますので虫歯が大きくなる前に、知らない間に歯周病が進行する前にぜひ一度、歯医者にお越しください。

 

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